曲順については…夢の中と現実と行き来するようにイメージしました。
リアルな夢であったり、夢のような現実であったり、その境界線であったり。
1.prologue
元々はタイトル曲「earth」の前奏曲をイメージして即興で弾いたものでした。
採譜してスタジオで弾き直しました。
2.klock
アルバムの中では一番歴史ある曲で、黒鍵だけのメロディーで出来ています。
鍵盤の「クロ」と、時計(振り子)のような「clock」をかけています。
(ハンガリーの映像作品「Elfolyó Ég」に提供しました)
3.Hikari
これはレコーディング終盤での完全な即興演奏で、
「一日お疲れさま」という感じで…蛍の光のような感じがしました。
アルバムの中でもお気に入りの即興演奏です。
4.pop
これはちょっとどうやって作曲したのか覚えていません(笑)
5.elephant walk
セロニアスモンクに捧げたような気がします。
(JJazz.Netにて選曲されました)
6.Mai
これはレコーディング中盤での即興曲ですが、ちょっとそろそろ飽きてきたし、
スタッフもみんな飽きてきてるんじゃないの?笑 と、気分を変えて弾きました。
(オランダのコンピレーションCD「Mind The Gap」に提供しました)
7.naoshima
これはタイトル通り直島に行った時に。
寝る前にテントの近く海辺に腰掛けながら…ここにはjazzもpopsも合わない気がして、
この土地にはどんな音が合うんだろうと生まれた曲です。
8.Rin
これも即興曲です(大文字で始まる3曲が即興演奏です)
studio BOSCOの窓から見える雪を感じながら弾いたように思います。
9.fake
自宅で即興で弾いたものを採譜してスタジオで演奏しました。
かなり変わった即興だったのでニュアンスを再現するのに苦労しました。
10.core
これはおそらくある日ライブを観に行って影響を受けてできた曲です。
coreというのは地底のマグマ?のイメージで、音はそんなに激しくないですが。
11.a petal
花びら(ドライフラワー)を見ていて、
見る角度によって全然違うなあと思って、そんなメロディーが出来ました。
12.loops
これは元々は打ち込みで作っていた曲で、比較的新しい方の曲です。
13.earth
2年前に四国へ訪れた時に色んなものを受け取ってまた手放してきたように思うのですが、
その後帰ってきて数日後にピアノを弾いて生まれた曲です。元々は英詞があったり、
大串半島という瀬戸内海を一望できる島があってそこのイメージも感じます。
(JAlの機内オーディオに選曲頂きました)
14.grounding
元々はとある歴史ある山のケーブルカーの音楽として作りました。
その話は流れてしまったのですが、このアルバムの最後に入れたいと思って収録しました。
(ハンガリーの映像作品「Mögötted/Behind」に提供しました)